海外FX業者の広いスプレッドについて | NDD方式 MT4

海外FX業者のコスト アイキャッチ

海外FX業者は国内FX業者と比較し、総じてスプレットが広い傾向にあります。

それはなぜでしょうか?

海外FXのハイレバレッジで、なおかつ国内FX業者のような低スプレッドでトレードできたら、どれほどよいでしょうか。

しかし現実はそこまで甘くありません。

そして海外FX業者のスプレッドが広いことにはちゃんと理由があります。

ディーリング方式の違い

国内FX業者と海外FX業者では顧客からのオーダーを受けるシステムが違います。

国内FX業者のほとんどがOTC方式(Over The Counter)といわれるもので、ディーラーが介しています。

DD方式、MM(マーケットメイカー)、店頭取引、相対取引などともいわれます。

顧客のオーダーをFX業者が一旦受け反対売買などでヘッジしながら裁きます。

顧客へ提示するレートはディーラーが決めるため、各FX業者によってレートが変わります。

OTC方式では、顧客とブローカーは利益相反関係にあるため、顧客が損失を出すことで利益をあげることができます。

9割が負けるというFXでは、損失を出し続ける顧客を獲得することは難しいことではありません。

そのために、国内FX業者ではスプレッドを狭くしても利益がでます。

そして、狭いスプレッドを武器に顧客となるトレーダーを集客しているのです。

対して、海外FX業者の大半はNDD方式(No Dealing Desk)を採用しています。

NDD方式とはディーラーを介さないで顧客の注文を受ける方式です。

NDD方式ではインターバンク直結のレートを提示しているためFX業者はレートを操作することはできません。

そのため利益はスプレッドにマークアップ(上乗せ)することで得ることができます。

つまり、国内と海外とでは同じFX業者といっても、利益の上げ方が違うためにスプレッドの広さも変わってしまうのです。

FX業者の利益の上げ方について図解で詳しく説明しています。

業者レートとインターバンクレート

国内FX業者は顧客へ提示するレートを独自に決定することができます。

そしてそれは約定力にも関わる話なのです。

低スプレッドを売りにした国内FX業者では注文レートがすべることが多くあります。

また、狙った価格で注文が通らず、少しまたされてから約定するということも多くあります。

これはFX業者が損をしないように、FX業者に利益が残るようにディーリングしているからです。

海外FX業者が顧客へ提示するレートはインターバンクからのレートなため透明性が高いです。

そのため約定力も強く注文はすぐに通ります。

顧客を不利にさせることで利益があがるわけではないので、

顧客を不利にさせる必要がないのです。

FXトレードの代表的なコストはスプレッドですが、スプレッドが狭いからといって有利になるわけではありません。

狙ったタイミングでエントリーできなければスプレッド換算でどれほど損をしているのかが不透明です。

指値逆指値が有利不利 どちらにもすべって然るべきなのに、国内FX業者では顧客不利にしかすべらないという会社も多くあります。

海外FX業者のスプレッドは目に見えてしまうコストなので敬遠されがちですが、国内業者に掛かるスプレッド以外のコストにも充分気をつけたいものです。

国内業者は目に見えないところで損している分、性質が悪いのでしょう。

MT4にかかる使用料

MT4はロシアのMetaQuotes社が開発したソフトウェアです。

MT4はFXトレードをするには欠かせない存在にまで定着しています。

特に海外FX業者には多く使われていますが、これは資金の移動が簡単になるという理由からだと推測されます。

MT4を介することで国を隔てた資金移動をスムーズにすることができるからです。

そして、MT4は無料ソフトなのですが、FX業者がMT4を介して顧客とのやり取りをする場合にはMetaQuotes社へMT4の使用料が発生しています。

海外FX業者はNDD方式でスプレッドから収益をあげていると書きました。そしてそのスプレッドにはMT4の使用料も含まれています。

MT4の便利な使い方については、こちらからご覧いただけます。

MT4チュートリアルでMT4を使いこなす

  • NDD方式による収益方法の違い
  • MT4使用料のマージン

この2点によって海外FX業者のスプレッドは国内FX業者のものより広くなっているのです。

注文のすべりや約定が遅れることのコストを考えた場合、海外FXのNDD方式は優れています。

海外FX業者でもLAND-FXMYFXMarketsなどは充分狭いスプレッドを提供しています。

目に見えるコストだけに注目するのではなく、事実関係をはっきりさせたうえで、本当にスプレッドが狭いだけでコストが安く済んでいるのかを、今一度よく考えてみる必要があるのでしょう。

おすすめ業者の詳細や口座開設手順はこちらからご覧いただけます。

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