主だった海外FXブローカーの利用規約などはすべて英語表記となっています。
「投資は自己責任で」や「ハイレバレッジでの取引には大きなリスクが伴います」くらいの事は概ね理解できているのですが、英語表記の規約から詳細をすべて把握することも難しいかと思います。
ブローカーでは基本的に「取引スタイルの制限なし」を謳っていますが、ブローカーシステムの盲点を突いたような取引に対しては審査が入ってしまいます。
取引について審査が入ってしまうと、口座の利用停止や凍結といった事態になります。
こういった事態を未然に防ぐために、ブローカーシステムの盲点を突く取引とはどの様なものを指すのか把握しておく必要があります。
LAND-FXで禁止されている取引について
こちらではLAND-FXで禁止されている取引について説明しています。
利用規約にも記載されている内容であり、口座開設をしている方は同意している内容ということになります。
- 複数口座間での両建て取引禁止(同一口座内の両建ては可能)
- 2業者間での両建て取引禁止
- グループ内での両建て、裁定取引禁止
- 裁定取引(アービトラージ)の禁止
- 接続遅延、レートエラーを利用した取引の禁止
- ボーナスを悪用した取引の禁止
- ハイレバレッジの経済指標トレード
- 週明け窓埋め狙いのトレード
意外とたくさんあります。
また、一部では禁止されることに納得のいかないような取引もありますが、LAND-FXでは上記内容の取引に対して審査対象に設定しているようです。
両建てについて
両建ては基本的に禁止事項にはなりませんが、2つ以上の口座を利用した両建てには注意が必要になります。
同一ブローカー内での複数口座、または複数ブローカーでの複数口座もそれにあたります。
注意するポイントとしては、追証無しを最大限に利用するような両建て取引はやめましょう、ということになります。
NFPや中銀総裁発言など、相場が大きく動く時に2口座を利用して両建てをし、相場が一方向に動けば当然ながら片方の口座には大きな利益が残ります。
損失となったもう片方の口座でゼロカットができれば利益だけを得ることができます。
少し考えれば誰でも思いつきそうな手法ですが、それがまかり通るほど甘くはない、と認識していれば問題はないかと思います。
また、友人知人、グループ内での両建ても禁止、との事です。
アービトラージの禁止
裁定取引(アービトラージ)も禁止されています。
多業者間の価格差を利用した取引となりますが、そういったEAなども一時期流行っていたと認識しています。
ブローカーのシステムに対して盲点を突くプログラム、そのプログラムの対策をするブローカー、といったイタチごっこは永久に続くのでしょうか。
対策される事が予想されるような手法に期待をしても、徒労で終わる事になると認識していれば問題ないかと思います。
納得することが難しい取引内容ですが
- 接続遅延、レートエラーを利用した取引の禁止
とありますが、接続遅延やレートエラーはすべてブローカーの責任かと考えます。
トレーダーはブローカーより提供されたレートを参照してエントリーやエグジットの判断をします。
ブローカーが提示したレートに対して取引の判断をして、「経済指標だったからあなたの取引は正しいレートではありませんでした」と言われて納得がいくのでしょうか。
そもそも正しいレートとはなんでしょうか。
正しいレートを提示できない時点でブローカーに落ち度を感じます。
ゼロカットを悪用すると審査対象です
- ハイレバレッジの経済指標トレード
- 週明け窓埋め狙いのトレード
こちらは禁止されているわけではないようです。
しかし、レバレッジをパンパンにしたポジションで張ると難癖つくようです。
両建てをしていないのであれば特に問題はないかと感じますが、ゼロカットの頻度が高いと悪用として判断されてしまうかと思いますので注意が必要です。
審査の対象となってしまうと、レバレッジに対して規制が入る、また、悪用と判断されれば利益没収や口座閉鎖の処置がされるとのことです。
正当な取引をしていればトラブルは起きません
ここで説明をした内容の取引に当てはまらないようであれば、なんの問題もありません。
利益が出たのに出金できなかった、といった事もありません。
両建てやゼロカットを悪用して利益を得る、またはアービトラージで利益を得るなどはすべて対策されている、と認識していれば大丈夫です。